HIPHOP ✖️ CINEMA

 

先月4月17日(現地時間)に脳卒中で入院し、その後昏睡状態に陥っていた "John Singleton"(ジョン・シングルトン)監督が4月29日に他界。享年51歳。「非常に心が重くなる発表ですが、私たちの最愛の息子、父親、友人であるジョン・ダニエル・シングルトンから本日生命維持装置が外されます。家族によるこの決断は、とても苦しいものでした。ジョンの担当医と意見を交わしながら、数日かけて決めたものです」 と家族からのコメントが発表されていた。

 

1968年、ロサンゼルス生まれの "John Singleton"。南カリフォルニア大学(USC)で映画を学び、映画監督 / 脚本家 / プロデューサーとして活躍。 大学の同窓としては先日『ブラック・クランズマン』でアカデミー賞を受賞した "Spike Lee" や 同じくアカデミー作品『ブラック・パンサー』などを手がけた "Ryan Coogler" などブラックシネマを主戦場とする映画監督を多数輩出している。

『ブラック・クランズマン』 監督: Spike Lee

 『ブラック・パンサー』監督 : Ryan Coogler

 

1991年、ロサンゼルスのサウス・セントラル地区を舞台にした不朽の名作『Boyz n the Hood』 で監督デビュー。同年の第64回アカデミー賞で監督賞と脚本賞の2部門でノミネート。監督賞ノミネートは史上最年少の24歳。さらにアフリカ系アメリカ人監督として初のノミネートという偉業を達成した。 また本作は "Ice Cube" の映画デビュー作品となっている。 『Boyz n the Hood』を皮切りに、翌年に"Ernest Dickerson"監督による、 "2pac" を主演に迎えた『JUICE』が発表されるなど、ラッパーが映画に出演し、ブラックストリートカルチャーを描き出す <HIPHOP × MOVIE> の潮流の礎を築いた。

『Boyz n the Hood』 監督 : John Singleton

『JUICE』 監督 : Ernest Dickerson

 

1994年には "Janet Jackson" を主演に迎え、『ポエティック・ジャスティス/愛するということ』を発表。作品には "Tupac Shakur", "Regina King", "Q-Tip" などスターが多数出演している。 奇しくも本作で第14回ゴールデンラズベリー賞 (最低新人賞) を"Janet Jackson" が受賞。 しかし 〈MTV MOVIE AWARDS〉では女性演技賞を受賞している。 また"Michel Jackson" 「Remember The Time」 のMVの監督も務めている。

『ポエティック・ジャスティス/愛するということ』
監督 : John Singleton

 "Michel Jackson"
「Remember The Time」

 

その他にも『ハイヤーラーニング』(95)、『シャフト』(00)、『ワイルドスピードX2』(03) など多くの作品を残している。生涯を通して生まれ故郷であるロサンゼルスを舞台にブラックカルチャー / ストリートカルチャーを描き続けてきた。 またニューヨークを描き続けている学生時代からの盟友 "Spike Lee" は「永遠に恋しいと思うだろう」とコメントを残し当時を振り返って 「多くの学生が映画製作者になると意気込んでいたが、シングルトンがそう言うと完全に信じることができたし、実際に彼はそうなってみせた」と称えている。

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