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一般人映画マニア
"SUBCALI" 

オススメ新作映画

『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード

【監督】
Bruce Spiegel
【出演】
Paul Motian

○Jack DeJohnette
○ Chuck Israels
○ Gary Peacock
○Joe La Barbera

 

全米公開は2015年。ディスク化もされている名作『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』が "Bill Evans" 生誕90周年記念としてリバイバル上映が決定。ジャズピアニストとして圧倒的な影響力と人気を誇る"Bill Evans"その美しい音楽の源は?キャリア初期から彼の周りを取り巻く人間模様、死の間際までを追っている。さらには貴重な証言・映像の数々。彼の知られざる悲劇に満ちた人生の真実に迫るドキュメンタリー。

1929年ニュージャージ生まれの "Bill Evans"。音楽好きの父によって6歳からクラシック音楽を学び始める。12歳の頃にはジャズに目覚め、傾倒していくようになった。 1946年、ジャズの本場ルイジアナの大学にフルート奏者の奨学生として入学。クラシック・ピアノを専攻するもジャズへの想いは断ち切れず、卒業後にジャズバンドを結成し、全国行脚に出発した。 

しかし程なくして徴兵の知らせが届く。約3年に渡り兵役を務め帰国。その頃からマリファナなど精神安定を求めドラッグを嗜好し始めていた。ジャズ・ムーブメントの中心地だったニューヨークに移り、1956年に初のアルバム『New Jazz Conceptions』を発売。 その後もコンスタントに作品を発表し、徐々にジャズピアノ界で注目を浴びるように。そしてトランペット奏者にしてモダンジャズの帝王 "Miles Davis" のバンドから声がかかり参加。 しかし白人ということでの、差別や不遇に悩みを抱え1年も経たずに脱退。 しかし彼の余りある才能を "Miles Davis" が放っておけず、再び呼び戻され名盤『Kind of Blue』を世に送り出した。

『New Jazz Conceptions』

"Miles Davis" 『Kind of Blue』

 

1961年。ピアノトリオを結成し、ヴィレッジ・バンガードで行ったライブを収録した超名盤「Waltz For Debby」をリリース。一躍ジャズ界のトップランナーへと駆け上った。しかしメンバーの "Scott LaFaro" が交通事故で他界。この時代から徐々に彼の人生が狂い始める。 離婚していた前妻、ピアノを始めたきっかけの実兄が次々と自殺。これを機にドラックにどっぷり浸かり深みにはまっていく。栄養失調にも関わらずライブ活動だけは続行。そして1980年9月15日演奏中に倒れ、そのまま息を引き取った。後年の彼の写真に笑顔は無く、ボロボロになった歯を隠すためであった。

「Waltz For Debby」

 

本作は8年もの歳月をかけて制作され、当時の彼について知る人々の証言も多数収録されている。中でも2011年に亡くなった、トリオを組んでいたドラマーの "PAUL-MOTIAN" の貴重なインタビュー映像は見所。 監督は25年間CBSニュースのプロデューサーを務め、テレビ映画作品『9.11』でエミー賞を手にした "ブルース・スピーゲル" 。  "ビル・エヴァンス" を掘り進めているうちに "Chuck Israels" が書いたビル・エヴァンスの記事に感銘を受け、インタビューを依頼。そこから芋づる式に様々な近親者にインタビュー重ね、本作を作り上げた。 また、ジャズは昔から愛好していたものの  "ビル・エヴァンス" 作品にハマったのは後年であったと語っている。"ビル・エヴァンス" のドキュメンタリーは本作を除くと1996年に制作されたTV版の1作しか残っておらず、かなり貴重な作品となっている。

また公開に伴い、記念コンピレーション・アルバム『Songs on Time Remembered』が5月1日に全国同時発売決定。

公式サイト : http://evans.movie.onlyhearts.co.jp

『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』 Trailer 

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